Simenon のメグレシリーズのMaigret, Lognon et les gangsters (Le Livre de Poche)を読み終える。淡々とストーリが進む感じである。何か謎解きとか、大胆なアクションがあるわけではない。メグレの超人的な努力で事件が解決するのでもない。ただ、事件は自然と解決していくのだが、メグレはたまたまその場面に出くわしたというのがいいだろう。

このシリーズの特徴は派手さがなくて、地味な事件が多いということだ。魅力と言ったらパリや周辺の四季の変化、闇の世界に住む人々、アル中、無気力な人々、底辺に生きる人々の世界を示していることだ。親しみが湧いてくる。だから、何度でも読んでみたい気持ちになる。

今度から、素敵な描写があったらノートに書き写すのもいいかなと思う。カウンターでフランスのアルコールを注文したり、Bistroでdemi を注文する場面など自分も一緒にいたいなと思う。それらは、このブログに書き写してもいいかとも思う。

毎回、事件ごとに、誰か一人可哀相な人物が出てきて、読者の同情、共感を得るのだ。今回はLogmon か。でも、最初だけ登場して中盤以降は登場しない。そんないい加減なストーリー構成も、返って魅力である。