Patricia Cornwell のPostmortem: Scarpetta 1 を読んだ。面白い。ぐいぐい引き込まれてく。途中でやめられなくなった。とにかく、筆者の検死官としての経験から、話がとてもリアルである。臨場感がたまらない。ただ、真犯人はやや期待はずれ。このところを工夫すべきだろう。

それから、文体が口語のようだ。三単現は does が使ってない。He don’t speak… とか、You was …. のように主語と動詞が一致しない。こんな部分は、訳す時はどうするのか、口調をやや砕けた言い方にするのか。

このミステリーの英語は読みやすい。今まで、ブラウン神父シリーズの晦渋な文体に悩まされていて(現在中断中である)、それと対比すると読みやすい。イギリス英語の気取った文体と、アメリカ英語のテンポの良いリズム感ある文体の比較は面白い。

Patricia Cornwell は最近の作品は雑になったと評判は悪いが、この本はデビュー作でかなり定年に書かれているようだ。本当ならは、次作の Body of Evidence を読むべきだろうが、Pierre Lemaitre のIrène とAlex を読んでみる。フランス語の原文で読みたいのだが、kindle では英訳版しかない。フランス語のオリジナル版を探す時間もないので、早速読み始めてみる。