2014-08-27

職場へ行く時は、たいていはオーディオブックを聴いている。往復で毎日1時間半ほどあり、まとまった時間、物語を聴くことができる。今朝で1Q84 (by Haruki Murakmi)を聴き終わった。感想を一言でいうと、Haruki Murakamiは世界には謎が一杯だということを現代社会を舞台にして示そうとしている。何が謎であるのか、それをどのようにして解こうとしているのか、分かりづらい面もある。彼の解き方だが、それが正解か誤解かは読者に委ねられている。

通勤の途上で町並みを見ると非常に単調で殺風景と感じる。このオーディオブックを聞きながら、そんな中でもどこかにスリリングな謎が隠されているのかもと想像してみるのは楽しい。

登場人物の中では、一番強い印象を持ったのは Ushikawa である。Bubblehead とあだ名され、たしかにmisshapen head の持ち主で人々から愛されない人物であるが、逆境から這い上がろうとする精神はたくましいと思う。自分が一番共鳴する人物である。物語の中では簡単に殺されてしまうが、これは惜しいことと思う。