2014-07-21

グリム童話集第64話 Die goldene Gans を読む。この話もまた3人の息子の物語である。末子は der Dummling (とんま)と呼ばれている。兄弟は順番に森に仕事にいくことになり、母親が einen shönen feinen Eierkuchen und eine Flasche Wein (卵入りパンケーキと一瓶のワイン)を持たせる。食べ物を分けてくれと小人の老人が乞い願うが二人の兄は断り、その結果、けがをする。末子は食べ物を分け与えたので、褒美として金のガチョウを手に入れる。それから末子は宿屋に行き、金のガチョウに触った人は離れなくなり、宿屋の3人の娘や司祭たちが列を作って歩く。それを見て王女が大笑いをする。それが縁でとんまな末子が王女と結婚することになる。

この話は複数のテーマが こなれないまま結合している という印象を受ける。また、これらのテーマは他の話にも既出で新鮮味はない。グリムの童話集の多くの話は、複数のテーマが組み合わせて構成されている。これらのテーマが上手に組み合わさり、流れが一貫している話があれば、不自然な結合と流れがぎこちないお話もある。