2014-07-02

真夜中に起きて、kindle でグリムを一編だけ読んでみた。第54話の Der Ranzen, das Hütlein und das Hörnlein である。とても荒削りで結末も破壊的である。こんな話が大衆の間で好まれていたのか。王も王女も死んでしまう。und schlugen den König und die Königstochter tot. (no.3576) である。出だしは童話集らしい展開で、めでたしめでたしの締めくくりかと予想したが、こんな乱暴な結末もありか。人間はときどき「すべては無くなれ」と怒りの声を上げるが、その声が投影されると、こんなお話になるのか。