2014-06-10

昨晩はお酒を飲んでしまった。焼酎を二杯半ほど。すぐさま寝てしまった。なかなか本は読み進められない。しかし、早朝に目が覚めたので少し読み進める。

いよいよ恋人の Mina と悪党の Raskal が結婚してしまう。森林官の庭で人々の話を聞く場面がある。Sie unterhielten sich von der an diesem Morgen vollzogenen Verbindung des reichen Herrn Raskal mit der Tochter des Hauses. – Es war also geschehen. – (no.3809) 。ここは、この話の一つのクライマックスでもある。

例の悪魔はいつまでも彼にまとわりつく。彼はいろいろな呼ばれ方をされている。mein verhasster Begeiter (no. 3799)とか、Plagegeist (no. 3820)などである。しかし、読んでいるうちに、なんだか憎めなくなってきた。悪魔も人間の魂を集めるのが商売で、結局は商売熱心ということか。

そして、悪魔は主人公に対して wir sind doch unzertrennlich. (but we are inseparable)とも言う。そしてその次に「影が主人から分かれる事を聞いた事があるか?」とも言う。Hat man je gehoert, dass ein Schatten von seinem Herrn gelassen haette? である。どうも、この悪魔が彼の影であり、そしてドッペルゲンガーなのだ。恋人への思いを忘れられない主人公に、まさしく悪魔のささやきをする。彼の弱い部分にささやきかけている。

それから、scharfen Worten の英訳が bitter words となっている(no.3820)。ドイツ語で sharf に該当するのは bitter であるようだ。

電子書籍は今まで読んだ限りでは、誤字脱字に関して、英語版は問題がない事が多い。それは、多くの読者の目にさらされるから、すぐにフィードバックがされるのだろう。しかし、ドイツ語やフランス語版では、特に無料でダウンロードできる書籍は校正がきちんとされてないようだ。これも時を経るにつれてバクは取り除かれていくだろう。