014-05-26

Marchen-Almanach auf das Jahr 1828 (kindle版)を読む。枠物語に慣れないながら何とか童話の第三集を読み終えた。この童話集の各物語はたしかに面白い。しかし、全体の構成がカオスである。誰かが編者となって、これらの話を構成し直せばいいだろう。各物語は相互の関連性はないが、枠物語として、ばらばらに並べられているだけである。このような配列になっている必然性というか意義をどなたかに教えてもらいたい。

ネットで調べると、岩波文庫から『盗賊の夜の一夜』というタイトルで訳書がでているようである。アマゾンのレビューを読むと、だいたいの評者が高い評価をしている。私には、物語の荒削りが気になるところである。ところで、変装して伯爵夫人の身代わりになる話は2回もでてくるが、訳者はその部分も忠実に2回ほど訳したのだろうか。

25歳で急逝した Hauff が、もしも50歳ぐらいまで生きたとしたら、彼の物語も洗練されていっただろう。多作であっただろうし、ドイツ文学に大きな貢献をしたであろうと思われる。

次は Robert Sheckley による Untouched by Human Handsを読んでみる。