2014-05-26

とにかく、話しがいろいろと跳んでいく。枠物語 (Rahmenerzählung)だが、私には込み入りすぎている。Wilm と Kasper の物語が済んだと思ったら、また盗賊の宿の話しが出てきて、それがまた同じように繰り返される。そしたら、それが途中でストップして、また Das kalte Herz のお話になっていく。振り回されながらも、なんとか物語に付いているというのが本当のところである。

主人公のPeter Munk が森の精 (Der Waldgeist)と取引をして、心臓を渡して石の心臓をもらう。その代償として大金をもらう。ドイツ文学では、類似のテーマがあるように思える。『ファウスト』とか『影を売った男』である。私がもしもそんな取引を持ちかけられたら、どうするか??? たぶん、喜んで売り払うかな。お金はとても大切であることは、これまでの人生経験で身にしみて分かっているので。

昨日、本のカタログを眺めていたら、メグレ警視との文字を見つけた。いままで、メグレ警部だと思っていたので、commissaire の訳を辞書で確認すると、「警視」とある。なぜだか、私は「警部」と思っていたのだ。慌てて過去のブログで警部と記した箇所をすべて警視と修正した。ちなみに、警部は inspecteur de police のようだ。メグレシリーズによく出てくる inspecteur は「刑事」とある。すると、「警部」は「刑事」なのかよく分からない。日本の新聞でよく見る「巡査部長」はbrigadier とある。警察の位はよく分からない。今度しらべてみるかな。またフランスの司法警察の制度も何かよく分からない。余談だが、アメリカの連邦警察とシェリフの関係も分からない。世の中、知らないことだらけであるのは分かっている。