Blue City (Ross Macdonald, Vintage Crime)を読み終える。復員してきた若者 John Weather が故郷の町に戻ると父が暗殺されていた。その犯人探しから事件が始まってゆくのだ。

ただ、内容は軽いな、と感じる。それがいいのかも知れないが。彼の他の作品は父と子の愛憎とか、隠された過去を暴くスリルが感じられるが、ここでは、彼の得意の心理劇はあまり見られない。

当然、父の暗殺の下手人探しは、John Weather の 自分探しにもなるし、それによって Carla という人生の伴侶を見つけることにも繋がってゆく。教養小説(Buildings Roman)の一種とも考えられる。

人物の形容が新鮮だ。urine color eye などとあれば、魅力的な目とは考えられない。でも、こんな形容詞の使い方があるなんて、やはり原文で読んでいくことの魅力の1つではないか。