2015-05-23
この数日、How to stop worrying and start living を聴いている。風邪をひきて調子が悪くて、通勤に何かを聴く状態ではなかった。すべてがおっくうになっていた。しばらくは、通勤で何も聴かないで外の景色をぼんやりと眺めながら歩いていた。iPod無しの通勤だったが、体調が戻ってきたので、やはり何か聴きたいと思いはじめた。軽く聴けて中身のあるもの、そして面白いものとなると、Dale CarnegieのこのAudiobookになろう。とにかく分かりやすいのがいい。
むかし、初めて高校生の頃、この本を読んだとき、親父の持っていた翻訳本だが、驚いた。というのは、その当時は愛読していた三木清の『人生論ノート』とまったくトーンが違ったからだ。高校生の頃は、日本人の書いた人生論をよく読んでいた。そして、日本人の書いた人生論の多くが、人生のはかなさを嘆いたり、思いのままに行かない人生への恨みを語る本が多かった。あるいは愛によって人生は生まれ変わるなどと勇気付けてくれる本もあった。
ところが、Dale Carnegie の本は全く違った。Find the facts.  Analyze the facts. Decide based on the analysis.  Then act on your decision. とその方法が具体的に書いてある。すべてが具体的で、すべては人間の行動で解決できるとある。悩みがあれば、それが生じる確率を考えてみろとか、ペンと紙を持って解決の方法を思いつくまま書き出せとか、とにかく具体的すぎる。初めて、日本人とアメリカ人の思考に大きな違いがあることを自分は知っただ。
それ以来、この本は自分の愛読書になっている。「行動しろ!」「動け!」という励ましの声をこの本から何回も聞いた。そして、Audiobookをも何回も通して聴いた。やはり、聴いていると気持ちがすっきりして、楽観的になってくる。来週いっぱいは、このAudiobookを通勤途中は聴いていたいと思う。