2015-05-05
このところ、通勤の途中に、Berlin Diary を聴いていた。作者のウイリアム・シャイラー(Willian Shirer)が自分の、第二次大戦勃発期のベルリンに滞在した時期の日記を公刊したものである。彼自身の体験に基づいての報告である。
ナチスが登場した時は、誰もそれが将来大戦争を引き起こす要因になるとは気づかなかった。人々はのんびりしていたことが分かる。ところが、徐々に緊迫の度合いが高まり、ついにはポーランド侵攻が始まってしまう。
英語力アップの教材という視点から見ると、聴いていても、歴史的な事実を知らないと興味を持続できないかも知れない。この本が書かれた頃には人々にとって周知の事実であった歴史的事実が、現代は次第に忘れ去られていく。その意味では、同じ著者による The Rise and Fall of the Third Reich の方がとっつきやすい。その当時の歴史を起点から述べているので、史実をたどることができる。ただ、この本は歴史書という点では、新しく執筆された歴史書には精緻さでは劣るだろう。ただ、英語のヒアリング力をつけるという視点からは、有益なAudiobook になる。
ところで、この人をネットで調べると、たくさんの本を書いていることが分かった。面白そうだ。それらは kindle で入手可能である。どうしようか。購入しても読む時間があるかどうかが問題なのだが。
Berlin Diary
1465PV
タグ : William Shirer