2015-12-09
このところ、このブログ更新を怠っていた。それは他のことで忙しすぎたのである。しかし、このブログはかなり前から書き込んできたので愛着はある。それゆえに今度から最低で一週間に一回は更新したいと考えている。幸いにも自分にとって課題だった仕事も今月の17日で終了するので、それ以降はこれまで通りに、このブログに書き込みができるだろうと思う。
さて、今は、グリムの童話集の初版本(1812年版)を読んでいる。第8話の Die Hand mit dem Messer である。短いお話である。Es war ein kleines Mädchen,… と始まるように一人の女の子が主人公である。
この女の子は母親と3人の兄弟がいた。女の子は虐待されて家事のすべてをさせられていた。だが女の子にはLiebhaber(恋人)がいた。恋人はElfe だったとある。das kleine Mädchen hatte einen Liebhaber, der war ein Elfe… とある。
ここで辞書を引くと、妖精の男性形は Elf であり、女性形は Elfe である。この女の子のLiebhaber は女性の妖精であるのか?この点は分からない。
この女の子の仕事はTorf (泥炭)を取ってくることだが、恋人の妖精が魔法のナイフ(Messer)を貸してくれるので、それを使って仕事を素早く仕上げる。
あまりに素早く仕事をするので母親が兄弟に調べさせ、ある時にそのナイフを取って妖精の腕を切り落とす。妖精は女の子が心変わりをしたと思いそれ以降は姿を現さなくなった。
童話としては、夢も希望もない話である。残酷すぎるというので第二版では、Der wunderliche Spielmann という話にさし替えられたのである。