2015-04-20

The Sun Also Rises の魅力の一つは、パリ小説であることだ。つまり、舞台がパリであり、有名なレストランや劇場、パリの通り、ノートルダムなどが登場する。まるでガイドブックを読んでいるような気にもなる。モームの『月と六ペンス』でも、パリを舞台にしたストーリの部分はパリの魅力を十分に活用している。

まあ、登場人物たちは次から次と酒を飲んでいる。男も女も変わりはない。それも、朝から、昼から、もちろん夜も、一日中飲んでいる。これはヘミングウェイの当時の生活スタイルだったのだろう。しかし、食事には著者はあまり関心はないようだ。食事の内容の細かい描写はない。ただ、ただ、みんな飲むだけ。

語彙的には rot, rotten というような表現がよく出る。frightfully という副詞が頻出する。また、nigger との表現がよく出てくる。この当時は、この表現はタブーではなかったようだ。この表現がタブーとなるのは、アメリカ文学ではいつごろからか。

ともかく、第9節まで進む。あと一週間ぐらいで読み終えるか。