2015-04-19

The Sun Also Rises の文体というか、Hemingway のどの小説にも当てはまるのだろうが、非常に簡潔な文体である。会話の文も多くて、臨場感がある。簡潔な文体であるから男性的な文体と称することには疑問を持つ人が出てくるかもしれない。女性はよくアクセサリーを好み、飾り付けに工夫をすることが一般的であることを考えれば、簡潔な文体を女性的な文体と称するのは当てはまると思う。

Food has an excellent place in the count’s values. So did wine. The count was in fine form during the meal. So was Brett. It was a good party. (no. 2477) 伯爵とBrettと語り手が語る場面であるが、こんな風に短い文がたくさん現れて、リズム良く話が進む。長い哲学的な考察・・・・などは、この小説には出てこない。彼らの行動を描写することで彼らの哲学を示しているのである。