2015-02-07

今日はなんだか疲れた日であった。突然、学生時代に習った詩が蘇ってきた。たしか、ゲーテの詩で、山頂で孤独を感じている詩だったがということで、ネットで調べると、発見した。Wanderers Nachtlied(さすらい人の夜の歌)という詩であるようだ。第二外国語のドイツ語の時間にこの詩を学んだことを思い出す。

Über allen Gipfeln
ist Ruh,
in allen Wipfeln
spürest du
kaum einen Hauch;
die Vögelein schweigen im Walde,
warte nur,balde
ruhest du auch!

懐かしい。昔の第二外国語の時間はこんなに文学色豊かな(そして人の心を豊かにしてくれる)教材を使ったのである。この詩は、シューベルトがこれに曲をつけて歌にしているようだ。シューベルトはゲーテのたくさんの詩に曲をつけている。「糸を紡ぐグレートシェン」とかスミレDas Veilchen(これはモーツアルトが作曲だったかな)などの素晴らしい詩がある。「トーレの王」König in Thule も自分の大好きな歌曲だが、作曲者はだれだっかな。自分がいちばん好きなシューベルトの歌曲はセレナーデとアベマリアであるが、その話はいずれまた別の機会に。

自分はドイツの文芸に大変な尊敬を抱いている。ドイツという国は素晴らしい詩を生み出した国であり、それに対応した素晴らしい歌曲がある。これは驚異的なことである。下にYouTube からの詩の朗読(歌)を掲げておく。

シューベルトが曲をつけた歌はどれも素晴らしくて感動的である。YouTubeでいろいろと堪能できるところで、トーレの王だが、マリア・カラスが仏語版を歌っている版を発見した。興味深いのでこれも下に掲げておく。