2015-01-20

グリム童話集の第178話 Meister Pfriem を読む。この話は難しい。何が面白いのか。いつも忙しくしているガミガミ親父の靴屋の話である。特にコメントはない。

第179話はDie Gänsehirtin am Brunnenである。あらすじは比較的簡単か。ある山奥に老婆が住んでいた。ある時に若者がこの老婆と出会う。そして、老婆の荷物を運ぶのを手伝う。荷物はとても重くて、やっと若者は老婆の家に到着する。そこにTrulle がいて、彼女はhäßlich wie die Nacht (no.9678)である。「夜のように醜い」と言うのは私の美的感覚と合わない。私ならば、夜は神秘的で魅力的に思えるのだが。

老婆は若者にSmaragd から刻まれた小さな筒を渡す。そして、老婆はこれが運をもたらしてくれる、と告げる。若者がある国に行って、王様とお妃にその das smaragdene Gefäßを見せる。二人は追い出した末娘のことを思い出す。そして、その宝石を手掛かりに老婆のところに行って、末娘を探し出そうとする。

無事に末娘は見つかる。実は醜い Trulleが末娘だったのだ。老婆の家は豪華な王宮になり、老婆は実は eine weise Frauであったことがわかる。若者と末娘は結婚する。

比較的解りやすい話である。自然描写の部分も美しい。幾つかの文章は暗唱してもいいと思えるくらいだ。欲を言えば、悪者が出てきて二人の邪魔をするという要素があると、物語としてはまとまりが出てくるのだが。