2014-11-25

Monsieur Lecoq を読み続ける。trois jeunes gens sont entrés bras dessus bras dessous. (no. 1543)という文がある。この下線部が分からない。「腕を上下に振って」という意味か。「腕組み」は croiser les bras であるし、どのような動きか分からない。

Lecoq に対して御者が自分の住所の番地を言うときに、数字を覚えてもらう為に引き算で念を押している。le pêre Papillon … numéro 998, – 1,000 moins 2 … 「自分の番地は998だ。つまり1000マイナス2だ」確かにこれは覚えやすい。切りのいい数字に近い番号を覚えてもらう時は、このような言い方をするのがフランスでは一般的なのか。日本ではあまりない方法だが。。。

Absinthe が手紙を Lecoq に送って、自分が番をしてきたときに3名の若者が現場に来て死体を見たことを告げる。この当時のフランスは殺人事件が起きても現場に人の出入りは自由だったのか。さらに不思議なこととしては、前日に殺人事件の現場に駆けつけたあと、Lecoq と Absinthe は家の外の靴あとを調べて遠くにでかける。その時に、誰かが侵入して何かを持ち去ったようである。そんなことが可能か。つまり、当時のフランスは、殺人事件があっても、現場を立ち入り禁止にして当番の警官を張り付けることはしなかったようだ。

さて、この物語は少しずつ面白くなりつつある。判事が事故で骨折したこと、殺人犯が自殺未遂をしたこと、このことがどうも関係があるようだ。la tentative de suicide du meurtrier et la chute du juge d’instruction. (no.1570) そして、Quel rapport entre ces deux fait? (no.1570)とある。どうなっていくのか、上流階級全体を巻き込んだスキャンダルとなるのか。