2014-08-10

グリム童話集を久しぶりに読む。今日の朝、第70話 Die drei Glückskinder と第71話 Sechse komme durch die ganze Welt である。最初の話は3人の息子の話だ。老いた父が、それぞれにHahn(おんどり)、Sense (大鎌)、Katze(ねこ)を与えて、これらが知られていない国へゆき運を掴め、と指示する。父の言葉に従い、それぞれが、おんどり、大鎌、ねこが知られていない国を見つけて、それらが非常に役立つことを示して大金を手に入れる。ある国では穀物を収穫するのに大砲をぶっ放していたが、次男が大鎌ですばやく収穫してみせると、人々は驚いて口をぽかんと開ける, daß die Leute Maul und Nase vor Verwunderung aufsperrten. (no.4681)。早速、大金で大鎌を売ることができた。この話はユーモアがあって面白い。オチは三男が大金で売った猫の鳴き声を恐れて、人々は猫のいると思われるお城を徹底的に破壊する、のだ。

次の話は6人が世界を動き回る話である。自分はこの6という数字に注目したい。普通は7という数字が好まれるが、6という数字が登場したのはグリム童話集では初めてではと思う。また、in vierzehn Tages (no. 4756)とあり、14という数字が使われている。通常は2週間を示すのに、15日という数字が使われる。この物語では、数字の感覚が他の物語と異なるように感じた。物語の採集の経緯が他とは異なるのか。

話自体は、ある男が世界を動き回るうちに異才の持ち主をいろいろと見つけて、彼らと協力して王の富をほとんど入手する。そして、それらを山分けして生涯楽しく暮らすという話である。この二つの話とも面白い。グリム童話集の中でもう少し人気が出てもいいのではと思う。

自分は、いくつかの本を読みかけにしているので、夏休み中を利用して読み終えたい。それらは、グリム童話集、Maigret se hésite, ルパンの告白、Zarathustra, The Frederic Brown Megapack である。この5種類の本を何とか読み終えたい。