2014-04-22
R Is for Rocketを引き続き読んでいる。Bradburyが少年の心、少年の目を持ち続けていた事が分かる。この短編集ではだいたいが1950年過ぎに書かれている。Bradburyは1920年生まれだから、だいたい彼の30代前半の執筆である。30代ならば、人間はまだ少年の心がかなり残っているだろう。
この短編集には、ほのぼのとした物語があれば、退屈な物語もある。圧巻はやはりFrost and Fireであろう。はじめてロケットに乗り込む人々の喜こび、緊張が描かれた物語が多い。宇宙時代の初め、人々が宇宙の彼方にユートピアがあると夢見る事ができた時代である。最近のSFはこのあたり、どうなのか。ロケットに初めて乗り込む喜びを素朴に書いた物語はないであろう。