2014-03-26
 
ようやく、Le Revolver de Maigretを読み終えた。Le Livre de Pocheの2011年版である。いくつかの発見だが、p.186に、パイプは禁止されていて、葉巻が許されている、との表現があった。
 
―Tu fumais le cigare, au Savoy ? s’etonna sa femme.
―Il fallait bien. On est venu me souffler ? l’oreille que la pipe etait interdite.
 
p.186では、Savoyホテルでメグレが葉巻を吸ったと聞いて妻が驚く場面である。私は葉巻もパイプもすったことがないので、どちらが強いのか、なぜ禁止されているのか見当がつかない。おそらくパイプだと匂いが強すぎて、周りの人に迷惑を掛けるからであろう。
 
でも、この本が書かれた頃(1952年)は、いまほど禁煙、禁煙とうるさくなかったようだ。メグレはやたらとパイプを吹かすし、酒も飲む。この頃の小説を読むと、みんな酒とたばこに寛大であったことが分かる。
 
p.171に息子が Vichy しか飲まないとある。プティロワイヤルで調べると、Vichyと大文字ならば、地名であり、小文字ならば、ヴィシー産のミネラルウオーターとある。正式には小文字で記すべきだったのだろう。とにかく、大文字や小文字にうるさくなる必要はないようだ。

YouTube での映像を貼っておく。
http://youtu.be/0l-m1uzkKDs