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Das fliegende Klassenzimmer を第4章まで読んだ。実科学校とギナジウムとの喧嘩を語っている。この章でその喧嘩は終わった。当初は私はこの物語は、『エミールと探偵たち』や『二人のロッテ』のように、一つの話が続くのかと思っていたら違うようだ。この『飛ぶ教室』は学校生活の折々の出来事をまとめた短編集のような形の本であることに気づいた。
ギムナジウムの生徒たちは正義感が高くて、気高く行動しようとするのに対して、実科学校の生徒たちは、代表の Egerland を除いては、約束を守らない品性の卑しい人物であると形容されている。捕虜の監視役の生徒たちも、身動きできない Kreuzkamm にビンタを何度もくらわせているので、卑怯だという感想を読者たちは持ってしまう。
これは当時の中流階級>労働者階級という思い込みが、ギムナジウムの少年>実科学校の少年という格差へと投影されているのではないか。作者のKästner もその思い込みをそのまま物語にしているのではという懸念も感じる。
さて、実科学校の中で例外的に気高い少年 Egerland は勇敢であり、雪合戦でも逃げはしない。Nur Egerland hielt stand. Er blutete; er zog ein finster entschlossenes Gesicht uns sah aus wie ein verlassener, unglückseliger König. (p.68) それに対してギムナジウムの少年たちも彼に名誉の退却を許すのだ。Wir bewilligen ihm freien Abzug. Er allein war anständig und tapfer bis zuletzt. (p.68)
第5章では、珍しく季節描写があって、読んでいてその場が浮かんでくる。その部分を下に示す。Es war shcon spät am Nachmittag; kurz nach fünf Uhr. Es schneite nicht mehr. Aber schwere schwefelgelbe Wolken hingen am Himmel. Der Winterabend senkte sich auf die Stadt; es war einer wenigen, einer der letzten Abende vor dem schönsten im Jahr, vor dem Heiligen Abend. (p.71)
日本でも今の時期は冬の気配が次第に強まり、なんとなく陰気臭い感じとなる。それゆえに、ドイツの人たちはクリスマスを、そのアンチテーゼとして祝うのだ。