2015-03-16

第5話 Das Wichtelmännchen und der Höker を読む。相変わらず、下書きのような支離滅裂な話である。なんだ、これは話としては未完成ではないか。

登場人物は、まず ein richtiger Student が登場する。この richtig がなぜ Student の形容詞となるのかという点からつまずく。正しい学生か?!学生らしい学生か!?貧しい学生とか賢い学生ならば、分かるが、結びつきそうもない名詞と形容詞の連結は解釈が厄介である。

その他の登場人物は、richtig Höker がいる。この場合のrichtig はどういう意味か。正真正銘の露天商!? 通常は露天商人は貧しくて、屋台しか持っていないというイメージだが、この Höler は一階に住んでいるが、家全体を保有している。これは、Höker というイメージはデンマークでは、金持ちで、「まさしく金持ちらしく」という意味でrichtig が使ってあるのか。と色々と初めからつまづく。

Wichtelmännchen も出てくる。魔法が使える小人のようで、das war recht lehrreich (no.651)とある。recht/ richtig は同じような意味であり、「まさしくWichtelmännchen のように知恵を持っていた」と訳すべきか。

学生はチーズの包み紙に注意を払う。それには詩が書かれてあった。どうも古い本から破ったようだ。露天商人の妻は弁舌がたつ。Redegabe, Maulwerk という表現が使ってある。妻が寝ているときに、小人はその力を取り去り、樽などに与えて、話ができるようにする。

小人は学生の屋根裏部屋に行き、鍵穴から覗くと、なにやら本から木が生えてきて、Blatt が 「本のページ」と「木の葉っぱ」と二つの意味でかけて使われているようだ、デンマーク語でもそうなのか。

こんな調子である。この物語はあらすじを追うことが結構難しい。最後のwegen der Grütze (no.710) がなぜ結末になるのか分からない。グリムやアンデルセンの童話で分からないのは下のネットで英訳を探すのだが、この物語は英訳もなさそうである。
http://www.andersenstories.com/de/andersen_maerchen/index

こんなわけで、アンデルセン童話集の独訳を読むことに苦戦している。やはり無名な物語はその理由があるようだ。おかげで自分のブログもめちゃくちゃなこと、支離滅裂なことを書かざるを得ない。読者に同情する。