2014-05-08

Das kalte Herzを読むのを中断する。理由は読むのにかなり苦労しているからである。分からない単語がよく出てくる。小学館の独和大辞典にも掲載されていない語が続出する。辞書に説明があっても、イメージをつかむのに時間がかかる語も多い。例えば、no.1164に、Beinglasという語が出てくるが、アクセス独和辞典には載っていない。独和大辞典には掲載されているが、「骨灰を混ぜた乳灰色の不透明ガラス」とある。google画像で検索すると、それらしきガラスがでてきて一応のイメージはつかめる。この部分は eine neue Pfeife vom schonsten Beinglas であり、ガラスのパイプのようである。

私は子供向きに編集された Verlag Carl Ueberreuter 社のHauff Marchen(1970年刊)という本を持っている。挿絵入りの楽しそうな児童書である。これは、For die Jugend ausgew?hlt und bearbeitetとあって、書き換えがされている。上記のパイプは、eine schone Glaspfeife (p.193)と直されている。Beinglasという語はドイツ人の児童にはなじみのない語なのであろう。

この児童書は全体的にやさしく書き直されているが、原文の雰囲気をできるだけ壊さないようにも工夫されている。ただ、Hauffの童話集は200年前の南部地方の風物や習慣を背景として、単語や語法もなじみがないので自分には読むのが苦労である。とにかく、大辞典にも載っていない単語がたくさん出てくる本を読むのは難儀である。大きなため息。というわけで、しばらく、口直しに、Bradbury の Something Wicked This Way Comesを読む事にする。kindle版でこれから読み始める。

なお、YouTubeでDas Kalte Herz の音声が聞けるのでここに貼り付けておく。