2015-03-31
A Farewell to Arms のビデオを見る。MacではYouTube の代わりに Tuba Free というアプリを使ってビデオを見るようだ。現在、通勤途中でiPod で聞いているのだが、Audiobookでは7割がた聴き終わった。ビデオは2時半ほどであり、先ほと見終わった。
ヘミングウェイのこの小説の映画化は二回あり、1932年版と1957年版である。自分が見たのは1957年版であり2時間半ぐらいのかなり長い映画であった。感動しながら見ることができた。以下、コメントを述べる。
(1)舞台が美しい。アルプス美しい。費用もかかったと思うがイタリアやスイスの美しい風景を最大限に利用してある。スケールが大きい映画である。
(2)主人公はRock Hudsonであり、毎回きれいにヒゲを剃って登場している。このあたり、臨場感にかける。戦場でヒゲを剃る暇や時間はないと思うのだが。
(3)ミス バークリーという女性が恋人である。Jennifer Jones という女優である。この人は綺麗な人で、この小説のキャサリン役にうまく当てはまると思う。
(4)priest が出てくる。従軍牧師というのか、カトリックならば従軍神父というのか。軍服を着ることが多くて、あまり神父らしくない。最後は病院に残っておそらく戦死するのであろう。
(5)主人公が怪我をしてベットにいながら恋人をさがす場面で、他の看護婦がからかって Bedridden Romeo と言っている。それから、恋人同士は crazy about you と言っている。
(6)看護師もタバコを吸っている。患者も体温を測りながらタバコを吸っている。このころはまだタバコの害はうるさく言われていなかったようだ。
(7)フェデリックは長身の美男子でキャサリンも美女、美男美女のお話なので、あんまり現実感はない。なにか、おとぎ話のような気がする。
(8)カポレットの町の話がでる。その町は small beautiful townとイタリア人が言っている。しかし、その地でイタリア軍は記録的な敗北を記するのである。
(9)敗北の途中で、懐中電灯をもった憲兵たちに将校たちは捕まる。そして、court-martial でGerman infiltrator, deserter と呼ばれてfiring squadによって銃殺される。恐ろしい、大混乱の中では、どんな風にして命を失うのか全く予想できない。
(10)Carbinary? (カービナリー)とはなにか?イタリア語で憲兵というような意味か。
(11)二人はスイスで1918年という新年を迎える。二人はそこでめでたしめでたしとなればよかったのだが、キャサリンと赤子はなくなる。最後はやはり悲しい。
この話がヘミングウェイの経験をどの程度反映しているのか知りたい。本当にdeserter として銃殺されそうになったのか。