2014-06-17

Le mystère de la chambre jaune は、1908年に刊行された本である。読み続けている。この本を1/4ほど読んだ。私は令嬢はてっきり殺されていたと思っていたが、予審判事(juge d’instruction)が令嬢に質問をするという場面が出てくるので私はビックリした。

頻繁にassassin という言葉が出てきて令嬢は殺されているという前提で話しが進んでいるのではないか。登場人物達は、犯人がどうやって密室に入ったのか、誰が犯人かを議論をする。まず、殺していないのに、assassin という語は使えるのか?それに、assassin がどうやって密室を出入りしたのか、誰が犯人かは、令嬢に聞けばいいのではと思う。このあたりは変な感じである。これは、わざとこのような構成にしてあるのか。筆者ガストン・ルルーはこの部分を意識的に曖昧にしているのか。

登場人物達はポーのモルグ街の殺人事件(1941年刊行)にも言及しているので、当時すでに、ポーが大きな影響を及ぼしていたことをうかがい知ることができる。