2014-05-20

Maigret voyage (Simenon, Le Livre de Poche, 2010) 読み終える。犯人は特に意外な人ではなかった。これはこれでいいのだろう。日本の探偵小説のように、とても犯人とは思えない人が毎回真犯人となるのでは、作家もアイデアに枯渇して疲れ果てるだろう。

メグレの特徴は、特によくアルコールを飲むことだ。Maigret avit bu un calvados apres on diner (p.152)とあるので、先週はリカーショップでcalvados を探してみたが、見つからなかった。ネットの画像でしらべると美味しそうなお酒のようだが。 et Maigret but aun second verre de biere (p.173)とある。Maigretは、常にアルコールをたしなみ、パイプでfumer する間に仕事をしている警視なのか?

それから、気づいたこととして、よく hesiter という語が使われることだ。登場人物の心の動きを示すのに、hesiter が頻出する。Simenonの技巧の1つだろう。さて、次は中断していた Hauff の童話の第3集を読むことにする。