2014-04-15

Der Zwerg Naseを読んでいる。老婆が次のような言葉を言う。no.169では、Ich will dir diese sechs Kohlhaupter abkaufen; このabkaufenに考え込んでしまう。なぜ、kaufenだけではいけないのか。この動詞は分離動詞であり、この要素がつくことで、意味的にどのような変化が起こるのか。おそらく動作の完遂を示すのだろう。この店で売っているKohlが6個だけであり、すべて買い取るという意味ならば、abkaufenの使用もありと思えるが、ここではまたたくさんキャベツをうっているようであるから、この解釈もあてはまらないようだ。まあ、これは自分の今後の課題としておこう。

辞書を引いて面白いと思ったのは abkaufenには口語で「の話を信じる」という意味がある事だ。アクセス辞書の例文には、Diese Geschihite kaufe ich ihm nicht ab.とある。英語でのbuyの使い方にもにたような例がある。ウイスダム辞書では、I cann’t buy that. 「そんなこと信じられないよ」とある。推測するに、英語のこの用法がabkaufenにも転用されたのだと思う。しかし、kaufenを調べると、このような用法はない。これは面白い事だと思う。

このKohlhaupterは辞書を引いても載っていない。アクセスにも、独和大辞典にも、超辞典にも、Collins German Dictionaryにも載っていない。つまり自分がiPhone, iPadにいれてあるどの辞書にも載っていない。しかし、意味は分かる。Kohl は cabbageの意味であり、cabbageにはcap(頭)とつながっているように、頭のような形をしたキャベツということであろう。キャベツは人の頭であるということで、物語の伏線にもなっているようだ。

いくつかの単語を思えた。Meerschweinchen (no.181) はモルモットのことである。ちなみにMeerschwein をしらべると、ネズミイルカとある。Googleで画像検索するとイルカの仲間のようである。Eichhornchen (no.210)とは、リスのことである。ちなみに Eiche は「オーク」であり、Eichel は「どんぐり」である。このあたり、うまく単語がつながっていると感じる。