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The Barbarous Coast (Ross Macdonald) を読んでいる。Macdonald の小説の特徴として、謎の女性が出てくる。その女性が事件の鍵を握っているようだ。その女性を追いかけるがなかなか追いつかない。話しをしたいのだが、もう一歩のところで逃げられてしまう。この場合は、Hester Campbell である。この女性は一体全体何なのか。diver, actress, stage performance player なのか、分からない。
主人公 Archer がその女性を追いかけることで、色々な聞き込みをすることで、次第に接近してゆく。この手法は上手だと思う。読者も一緒になって追いかけてゆくのだ。RPGと似ているような気がする。情報を得ながら、目的地へ近づき、所々で悪漢と戦って倒してゆき、最後にはラストボスと戦うのだ。
彼の小説では、最後は真犯人を見つけるのだが、それが通常はどんでん返しで、いままでの謎がまとめて解決されてゆく。このところ、Ross Macdonald の本を立て続けて読んでいる。ちょっとだらけている。この本が終わったら、ちょっと毛色の変わった別のタイプの本も読んでみたいとも考える。
さて、このお話、例によってカリフォルニアの荒々しい自然、荒削りの社会に生きる人々の姿が見えてくる。それはそれでいいのだが、ちょっと物足りなさを感じるようにもなってきた。