2015-04-22
自分語りを少々してみたい。自分は趣味として、ミステリー・ファンタジー・SF・童話を外国語で読むのが好きである。しかし、問題は自分の年齢とともに老眼が進んでいること、特に左側の目は飛蚊症でいくつかの黒い斑点が見えることである。つまり、もうじき読書自体が難しくなるのではないかということである。あと何年間、外国語の本を読むことができるのか。
そのために、近年意識してAudioBookを買い揃えて、耳でそれらの小説を楽しむようにしている。これならば、目で読むことが難しくなっても、ある程度は趣味の本を楽しみ続けることができるだろう。しかし、問題は外国語で聴くことの難しさである。つまり、読みならば、分からないところは辞書を引いたり、意味を考えたりで、時間をかければ何とか分かる。しかし、音声ならば、あっという間に現れて消え去り、意味をなかなか把握できない。
やはり訓練で耳を鍛えるしかない。自分のこの歳で果たして訓練がうまくいくのか心配である。現在のところ、英語はある程度は理解できる。特に村上春樹の英訳本などは、わかりやすいので、通勤途上で何回も聴いて楽しんでいる。英米の小説になると作者によって、わかりやすい小説とそうでない小説が分かれる。しかし、なんとか全体の流れはつかめるようだ。
フランス語は、ときどきPodcastのフランス語講座を聴いている。少しづつ進歩しているかと思う。しかし、『星の王子さま』『異邦人』などは、ストーリーは十分に知っているのだが、やはり音を把握することは難しい。フランス語はスペルと音の結びつきがわかりづらい。それはリエゾンなどがあるからであろう。
ドイツ語は、フランス語よりは、耳で聴くのは楽である。これは不思議だ、読みに関してはフランス語の方があるかに楽なのに。音声はドイツ語がわかりやすい。それは、ドイツ語の音はスペルに忠実なので、容易に文字を推察できるからであろう。このところ、『ヘンゼルとグレーテル』を繰り返し聴いている。この物話はすべてを暗唱できるようになりたいと思っている。それくらい素晴らしい物語であることが耳で聴くことでわかってきた。