2015-04-08

24夜は、コペンハーゲンのお話である。貧しい家がある。窓からのぞくと父と母と小さな男の子が寝ている。まるでアンデルセンの小さな頃の家のようだ。小さな男の子は起きていて、時計を見ているようだが実はその下にある母の糸紡ぎを見ている。夜中にそっと起きてそれに触る。月はそれからバチカンの大理石の像やナイル川の像を見る。そして何年か後にその男の子が立派に成人した姿を見る。

25夜は、夜フランクフルトの話である。an der Ecke der engen Judengasse, (no. 415) ユダヤ人街の小さな家の話である。その小さな家からこの家族は幸運をつかんだ。老婦人はその家に戻る。戻らないと幸運が去ると信じている。これは迷信 Aberglaube なのだが。母ゆえに子ども達の幸せを願ってそのように考えるようだ。

26夜は、煙突掃除の若者の物語だ。少年が煙突から現れて、「街全体が俺を見ることも、お月様もお日様も俺を見ることができる」と叫ぶ。短い話だが、絵になる結構いい物語だ。