2014-06-18

『黄色い部屋の謎』では、二人の有能な男、一人は若きreporterであるRouletabilleであり、もう一人は年配の刑事Frédéric Larsanが、犯人像について議論をしている。若い Rouletabille は気後れもせずに、どうどうと刑事と議論をしている。年齢に関係なく自分の主張ができるのは、これは西洋社会の特徴か。有能な二人の議論を聞くことで、犯人像について精緻な組み立てを読者にも迫るという意味では、この本は探偵小説の王道を歩んでいる。自分はこのような形式の探偵小説は好きである。

no.1016では、レポータがreporterという表記になっている。フランス語式の reporteur ではない。この本は1908年の刊行だが、すでにアメリカ式のスペルの影響が始まっていたのか?ロベール仏和大辞典には、reporteur の方が推奨されている(もちろん、フランス政府の要請によってだろうが)と書いてある。

以上