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Maigret et les petits cochons sans queue (Le Livre de Poche, 1950)を読み始める。妻が夫(Marcel)の帰りを待っているところから始まる。二人はレストランで予約をしていたが、夫は新聞記者でボクシングの試合の記事を書くことになり、帰りが遅くなるので、レストランでは一人で食事をするようにと妻に夫から電話が入るところから話は始まる。

さて、これからどのように話は進展するのか。楽しみである。分量も280ページほどあるので、読み応えがありそうだ（このシリーズはだいたい200ページ以内で簡単に終わる。まあ、それはそれで簡単に読めるのでいいのだが）。

Maigret シリーズの楽しみかたとして、単にあらすじを追うのではなくて、季節に関する描写を味わうことも楽しみである。パリの四季の色とりどりの様子を読んで、自分がそこにいることを想像してみたい。

Le soir était mou, pas trop froid pour le mois de décembre, mais pluvieux.  Un brouillard plutôt, très fin, très subtil, qui enveloppait les lumières d’un tissu léger. (p.10)

12月の湿った日、まだそんなに寒くはない。霧が立ち込めていて小雨が降っている。そんな感じだ。パリの街並みを自分が歩いていると想像するのも楽しい。

あと、Maigret シリーズでは食事の描写も素晴らしい。フランス特産の食事とか、お酒などが美味しそうに描かれている。登場する食事やお酒の種類をノートに記しておいて、いつの日か、フランスを訪問する機会があったら、味わってみたいと考えている。

まだ、読み始めたばかりで、1日に5から6ページぐらいのスピードで読んでいるので、いつごろ読了になるか分からない。これからしばらくは、その感想をこのブログに適宜描きつけたい。