今朝、ようやくErich Kästner の Das fliegende Klassenzimmer を読み終えた。調べてみると1年以上、この本にかかりきりだったのだ。この本自体は中級のレベルだろうが、南ドイツの方言やその時代の若者言葉があって、読んでいくのは苦戦をした。でも、それだけではない。語彙力が足りなさを自分自身で痛感した。

さて、この本はクリスマスにかけて盛り上がってゆく本であり、最後の章近くでは若者がクリスマスに故郷にかえって貧しい両親と休暇を過ごす場面がある。このあたりは感動的だ。私が読んでいるこの時期も、クリスマスに向かっていることもあり、気持ちを重ねて読むことができた。

戦前のドイツのジムナジウムでの生徒たちの生活が描かれており、今の自分と時間・空間が異なっているので、好奇心を十分に満たすことができた。 学校同士の喧嘩、クラスメートとの友情、師弟愛、家族との絆、そんなことが語ってあり面白く読めた。

それから、やはり原文で読むことの必要性は何度強調してもしすぎることはない。ドイツの風土・慣習と結びついた言葉で物語を読むことが文学理解の一番の早道であると思う。

さて、次は何を読もうか。今度からもう少しスピードを上げて、1ヶ月で一冊ドイツ語の本を読み上げるようになりたい。