2015-03-15
The Wind-up Bird Chronicle を聴き終える。これで聴くのは何回めだろうか。何回聴いても飽きないで聴けるのはいい。前回は3年ぐらい前に聴いたのだと思う。
かなり内容を忘れていたのだが、伏線がちゃんと回収されているようなので、よかった。まず、冒頭の enigimatic woman とは実はクミコであったとのこと、それゆえに、主人公の全てを知っていたのだ。それならば謎が解ける。クミコは兄のノボル・ワタヤから defile されていた。それゆえに、クミコは自分が妊娠したと気づいたときに、自分の汚れた血を残したくないので、中絶をした。ノボル・ワタヤはクミコを利用して、闇の世界を支配しようとした。クミコは兄と闇の部分を共有していることを知っているので、あえて主人公から遠ざかろうとした。
しかし、この長いストーリーもようやく、全ては回復の兆しが見えてきた。まず、猫が戻ってきた。猫の名前をノボル・ワタヤからマッカロに変えている。また、井戸の水はずっと乾いていたが、水が戻ってきたことである。これらは、悪を代表するノボル・ワタヤへの勝利を暗示するようである。あと、間宮中尉は主人公の分身で、彼は悪に対しての戦いに勝つことはできなかった。しかし、今度は主人公が打ち勝つことができるのだ。
ネットで調べても、多くの人がこの小説に感銘を受けたようでいろいろな感想が記されている。それらを読むのは楽しみの一つである。
その中でも、古上織蛍(こうえおり・ほたる)という人の説明は面白かった。「ねじまき鳥クロニクル」書評というタイトルで、幾つかのすぐれた説を提示している。それを読むと、いくつかの謎が解ける気がする。http://sonhakuhu23.hatenadiary.jp を参照のこと。
さて、次は何を聴くか。ハルキムラカミの作品をまだ聴いてみたい。
The Wind-up Bird Chronicle を聴き終える
1506PV
タグ : Haruki Murakami