The Chill Ross Macdonald
大変面白い本だった。登場人物がたくさん出てくるので、ひとりひとり記していかないとストーリーがこんがらがってしまう点がしんどかった。でも、これはすごい力量の作家だと感じた。メタファーの使い方も巧妙だし、二つの別々の事件を結びつけていく巧妙さが驚嘆に値する。犯人はとても意外。
追記2018-01-02
この本を5年後に再読した。別のブログに感想をあらたに書いておく。やはり、Ross Macdonald の一番の傑作である。登場人物がたくさん出てくる。互いの関係が複雑なので、新しい人名が出てくるごとに表紙の裏の扉の空白にでも、互いの関係を書いておくといいだろう。
英語の力を付ける最上の方法は、Ross Macdonald の本を20冊ほど一挙に読むことだ(自分はまだ10冊ほどしか読んでないが)。Ray Bradbury, J.G. Ballard なども魅力ある作家だが、英語が難解で、余程、英語力がないと楽しみことはできない。順番としては、チャンドラーやハメットのようなハードボイルド小説などから入っていくのがいいだろう。