2014-07-02

Slan Hunter (by A.E. Van Vogt and Kevin J. Anderson), A Tom Doherty Associates Books, 2007. を読み終える。前半はかなり面白くて気に入ったが、後半になってから小説として反則が目立ってきてしらけてきた。たとえば、突然に月からスランの艦隊が来て、主人公たちを救うーーなんだ、これは!? 火星軍の司令官と秘密警察の長官が主人公たちと一緒に過ごすというのも非現実的である。ストーリーの収拾がつかなくなり禁じ手を使ったという印象を受ける。

矛盾するようだが、面白かったのは事実である。夢中で読んだ。今日はこの本を読むためにお酒を飲まなかったほどである。それほど引きつけた小説であるが、読後感は、構成がきちんとしていないので不満が残る。点数は65点としたい。