異文化の森へ

Hauff 童話の第三集の読みを再開する

2014-05-21

Hauff 童話の第三集の読みを再開する。相変わらず見慣れない単語がでてくる。また意味が分からないところがいくつかある。no.1182 に次のような文がある。Das alles kam aber nur vom Wirtshauslaufen. である。主人公が購入したガラス工場の経営に、はじめは熱心であったが、次第に興味がなくなってきて、従業員たちは勝手気ままにするようになったという文の後に、この文がある。Wirtshauslaufen という単語が大独和辞典にも載っていない。やさしく書き直された Hauff Marchen では、Das kam aber nur vom Ins-Wirtshaus-Laufen.となっている。これでも分からない。「みんな酒場に行ったり来たりするようになった」という意味か。

no.1186 でダンスをする場面があるのだが、und sprang dieser drei Schuh hoch, so flog Peter vier とある。「3靴の高さほど飛び上がった」という意味か?Hauff M?rchenでは、Wenn dieser drei Schuh hoch, sprang, flog Peter vier とある。ドイツでは、少なくともこの当時の南ドイツでは、飛び上がる高さを示す尺度として、3靴分とか4靴分という表現法があったのか?小学館の独和大辞典を引くと、「昔の長さの単位とあり約30cm」とある。しかし、それならば、Schuh は複数形で Schuhe となるべきでは?といろいろと考え込んでしまう。

単語が大辞典でも見つからない。部分だけでも意味を見つけてそこから類推するしかない。Sechsbatzner (no.1188) はお金の単位なのか。Masskanne (no.1176)とは何か。

将来のkindleにお願いしたい事は、古典に関しては、指で押さえると解説や注釈もでてくるようになることである。200年前の南ドイツの慣習や語法・語句に関して丁寧が説明が同時に読めたらと強く願う次第である。日進月歩の時代であるから、電子書籍は注釈付きの古典が直に出てくる時代になるであろう。

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