異文化の森へ

Quatre heures

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例の、Maigret et les petits cochons sans queue. を読んでいる。少しずつだ。p.25 の冒頭は Quatre heures. である。「4時だ」の意味だ。英語ならば、It was four o’clock. である。

フランス語では、heure は英語で言えば、o’clock とhour の意味の両方があるので、注意する必要がある。ここでは、o’clock の意味である。フランス語では、時を示すのに、複数形にする。このあたり、英語に慣れていた自分としては、違和感がある。時間の継続ならば、J’ai dormi sept heures. のように複数形にするのは理由が分かるのだが。何時である、という時まで複数形にするのか。もっとも、これはフランス語圏の慣習であろう。

さて、妻の Germaine は朝の4時で心配になり、Yvette という La grande bringue (不細工な大女)に電話をする。この女性は Germaine とどのような関係なのか。Yvette は- Ce sont des choses qui arrivent, ma fille… (p.26)と言っているから母親なのであろう。

でも、Germaine はタクシーでJoinville というところへ行く。そして家の扉を叩く。中に入る。老人は次のようである。Il regardait sa fille avec une curiosité non exempte d’ironie, ni de satisfaction. (p.28)。「いくぶん皮肉や不満を交えた好奇心で、かれは娘を見た」という風に訳せばいいのだろう。

すると、父親のところに来たのだ。ここで分かるのは、母親と父親は別居しているか離縁していることだ。

そして娘は父親に cochon の像について尋ねる。さて、これから話はどのように進展するのか。

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