異文化の森へ

父の経営する古道具屋

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Germaine は父親の骨董品店に行く。夫の持っていた cochon の置物から、夫が父の店に行ったことを知ったからだ。

父の古道具屋に関する描写が好きだ。雰囲気が出ている。(p.29) … un vaste magasin d’antiquités qui ressemblait davantage à un bric-à-brac, et où on trouvait de tout: des fauteuils anciens, des bonheurs-du-jour, des estampes jaunies, des tableaux plus ou moins authentiques et des chinoiseries de jade ou d’ivoire.

こんな店ならば、自分も経営したいという気持ちになる。自分はこの父親が好きになった。父親のことも次のように形容されている。(p.29) Tout cela, comme la maison de Joinville, était poussiéreux, archaïque et le patron lui-même,…

フランス語では patron は経営者なのだ。英語では、逆に顧客という意味なので、この部分は一瞬、解釈に迷ってしまう。気をつけるべき。

父親は頑固者のようだ。娘の夫である Marcel を気に入っていない。次の会話からもそのことが分かる。(p.28)

(娘)Tu connais Marcel…
(父)Je connais au moins un Marcel … Si tu m’avais seulement appris le nom de l’homme que tu épousais, au lieu de me faire signer une autorisation en blanc… 

結婚の時には夫の名前だけ知らせて、本人は紹介しなかったようだ。それで父親が皮肉を言っている。どうやら、夫であるMarcel には何か秘密があるようだ。そして、二人の結婚も何か祝福されない何かがあるようだ。

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