異文化の森へ

Der junge Riese

2014-08-31

第90話はDer junge Riese である。 親指ほどの大きさしかない子どもが巨人にさらわれて、育てられたら自分の巨大なサイズの人間になったという場面から始まる。Der Riese aber trug es heim und ließ es an seiner Brust saugen, und der Däumling wuchs und ward groß und stark nach Art der Riesen. (no.5614) 巨人(Riese)とあるので男だろうと思うが、そこから乳を飲んで成長したとある。違和感を覚える。女性の巨人ならば、女性形のDie Riesin となるだろうに、どうも巨人(男)の胸から栄養を取ったようだ。おかしいな。でも、このあたりあまり詮索しない方がいいのだろう。

第91話は Dat Erdmänneken である。また方言(パーダーボルン地方)で書いてある。分からない!でも、眺めてみると見当がつく語もある。Künigsdöhter, Fleutenpipe, helpen, Hochtit などである。いずれにせよ、ほとんどは内容が理解できないので、英訳版(= Elves)をネットで見つけて読んでみた。暗い闇の奥に潜りドラゴンと戦い王女を救うというステレオタイプな話である。地下に奥深く潜るという点に若干の興味を覚えた。こんな話でも「死と再生」の構造があるようだ。

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