異文化の森へ

Frost and Fire (オーディオブック)

2014-08-18

4月15日のブログに、BradburyのFrost and Fireを読んだ感動を記してある。今日 iTunes を眺めていたら、オーディオブックで、このFrost and Fire が発売されたことを知った。早速購入ダウンロードして、iPodで聞いてみる(2100円、1時間57分)。内容はかなり詳しく知っているので、耳で聞いても容易に理解できる。職場からの帰りずっと大好きなこの物語を聞いていた。

YouTube で調べるとラジオ番組(Sci-Fi Radio)で、ラジオ用にアレンジされている版がある。出だしは次のようにで、主人公 Sim の独白が聞き手を新たな世界へ引き込む。I am cold. Someone I cannot see them clearly keeps feeding me. Ah!I The tastes is bad. I hear a child crying. Somehow I noticed the sound is me. I was born tonight. See how he eats. ….
この部分は原文では以下のようになっている。(ラジオ用の編集部分と比較すると面白い)
During the night, Sim was born. He lay wailing upon the cold cave stones. His blood beat through him a thousand pulses each minute. He grew, steadily. Into his mouth his mother with feverish hands put the food.

YouTube に掲載されていた映像は、残念ながら削除されたようだ。

書評を調べると日本でもアメリカでも Frost and Fire を最高の物語と激賞する人が多い。当たり前だ。こんな素晴らしい物語を理解できない人がいるわけがない。

また、姉の名前 Dark 恋人の名前 Lyte で一日(dark, light)をカバーするとの指摘があるサイトにあった。なるほど。すると、主人公の名前 Sim, 彼の宿敵の名前 Chion(発音はカイアーン)、決闘の相手の名前 Nhoj には、どのような意味があるのか。またFrost の有名な詩 Fire and Ice の影響を指摘する人がいた。書評を読むといろいろなことが分かったが、これらのつながりを体系的に上手に説明してくれる論文はないかな。

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