異文化の森へ

Le mystère de la chambre jaune を読み始める

2014-06-15

Le mystère de la chambre jaune (kindle版) Gaston Leroux 著を読み始める。ゆっくりとお話が始まっていく。何やらある教授令嬢が殺害される話のようだ。このゆったりとした出だしは、Slan のあのテンポの慌ただしさと対照的である。Slan の冒頭は、His mother’s hand felt cold, clutching his. Her fear as they walked hurriedly along the street was a quiet, swift pulsation that throbbed from her mind to his. とある。読者はすぐさま母と子の緊迫した情景を思い浮かべる。この出だしはハリウッド映画のようだ。突然、緊迫した画面からはじまり、次から次とアクションが起きて、ただただ圧倒されてしまう。

しかし、La Chambre Jaune は何やら回顧録として語られ始める。(自分としてはこのような語りが好みかな)いくつか気づいた点だが、no.36 に次のような文がある。le jeune Josepha Rouletabille ,age de dix-huit ans,.. 固有名詞 Josepha Rouletabille に定冠詞がついている。なぜ固有名詞に定冠詞がつくのか?ドイツ語ならば格を示すのに、定冠詞は必要だが、フランス語では格を示す必要もないだろうにと、疑問がある。ところで、当時のフランスでは、18歳でももう新聞社のリポーターになったようだ。昔は才能のある人は若くても抜擢されたのか、大学へ行く人は極度に少なかったからか。

en toilette de nuit (no.49) とはどんな場所か?昼と夜のトイレがあるのか?多分、「寝間着をきたまま」という意味だろう。

(no.55) M. Stangerson, lui souhaitant une bonne nuit. Elle m’avait dit: “Bonsoir, pere Jacques!” ここでは、bonne nuit とBonsoir が対比されて使ってある。Stangerson教授が実際に行った言葉は、”Bonsoir.” だが、souhaitant があるので、下線部のような言い方をした。

モバイルバージョンを終了