異文化の森へ

Frost and Fire

2014-04-15

今日の午後は、Bradburyの短編 Frost and Fire を読みふけってしまった。ペーパーバックで R Is for Rocket (Bantam版、1969年刊)を持っていた。ただ、文字が小さいので、このままでは一生読む事もあるまいと思い、ばらしてスキャンして、Evernoteに入れてみた。それで、ふとFrost and Fireだけを読んでみた。やめられなくて、あっと言う間に読み終えた。むかし、SFマガジンに掲載されたこの短編を読んで、感動した事があった。人間の命の短さ、生と死の不思議さにしばし圧倒されたことがあった。

でだしから、すごい文がある。Sim が生まれたのだが、p.124に、The nightmare of living was begun. とある。そして、父が出てくるのだが、And a man loomed up, insane and wild and terrible. A man with a dying face. とある。このあたりぐいぐい話に引き込まれる。

そして、両親が亡くなる部分だが、p.133に、The last thing Sim saw of his living parents was his mother weakly, swayingly, slowly moving across the floor to lie beside her silent husband. That was the last time he ever saw them move. があり、ここには暗い感動を呼び起こす。

とにかく、Bradbury はこんなにすばらしい文を書くのかと驚かされる。この小説は全文を暗記してもいいくらいの魅力がある。Evernoteに入れたという事は、いつでもこの英文に接する事ができる事を意味する。p.134には、こんな文がある。Simの姉の言葉で、Life’s so short enemies must be made quickly. すごい!

Frost の詩で Fire and Ice がある。どうしても、これと連想してしまう。この短編は frost はでてこない。タイトルには、むしろ、cold, frozen, ice などを用いた方がよかったのでは?タイトルには、fで始まる語を選んだとか、やはり詩人Frostに掛けたというお遊びもあるのか?

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