異文化の森へ

Der Mond

2015-01-14

グリム童話集を読み続ける。第171話はDer Zaunkönigである。鳥の王を決めることになり、一番高く飛んだ鳥が王になることになった。ワシが高く舞い上がるが、ワシの羽の中に潜り込んでいた鳥が自分が王の資格があると唱える。他の鳥たちは反対して今度は一番深いところに潜った鳥が王となることとなった。その鳥が小さな穴に潜り込んだら、他の鳥たちがその鳥を穴に閉じ込めて餓死させようということになった。しかし、見張り役のフクロウが寝たスキに逃げだす。しかし、その後はその鳥は他の鳥を避けるようにして生きていったと言う。

第172話は Die Scholle である。魚の王様を決めることになり、一番早く泳いだ魚が王となることになった。ニシンが一番早かったが、それを妬んだカレイがde nackte Hiering (裸のニシン)だと言ったら、罰として口が横についた。なぜ、de nackte Hieringが侮辱的な言葉なのか分からない。

第173話は Rohrdommel und Wiedehopfである。よく分からない話である。何が面白いのか。

第174話は Die Eule である。怪物と間違えられたフクロウが居場所に火をつけられて焼け死ぬ話である。

第175話は Der Mond である。有名な話である。月がない国の住民がある国から月を盗んで自国の高い枝の上にかけていたが、月を盗んだ人が死ぬたびに自分の担当した部分を地下に持っていく。次の人も死ぬたびに自分の部分を持って行ったので、地下の国は明るくなって死人が浮かれ出てしまって収拾がつかなくなったので、ベテロスが登場して、元に戻すというお話。これは確かに異教的でキリスト教的な話ではない。

カールオルフによるDer Mond というオペラがある。YouTubeで漫画に曲が付いているものを見つけて、聞いてみる。面白いのか面白くないのか、とにかく聞いてみた。1時間ほどの曲のようである。自分は冒頭の10分ほど聞く。あと、劇場での上演版も見つけた。下にそれを貼り付けておく。

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