異文化の森へ

a full moon

2014-11-09

前回のブログで a full moon はおかしい、the full moon にすべきと書いたが、これは辞書をよく読んでみたら自分の考えが間違っていることを発見した。ウイズダム英和辞典とジーニアス英和辞典によれば、通例は定冠詞 the がつくが、ある時期・状態の月は不定冠詞 a がつくとある。a full moon, a half moon, a new moon, a crescent moon のような用例である。なるほど。

類推でsunset に冠詞はどのように付くのか調べてみた。「空」としての意味では the がつく。ride off into the sunset, We sat on the beach and watched the sunset. などである。しかし、特定の sunset ならば、いろいろなバリエーションがあり、不定冠詞が付くようだ。watch a beautiful sunset となる。これは、「空」の意味ならば、通常は冠詞 the がつくが、形容詞 beautiful, sad, strange などが付いたら前に a が付くと一般化していいのだろう。ただし、sunset にはその時間帯を示す意味もあり、その時は、at sunset, before sunsetのように、冠詞は付かない。

近頃、英語の本を読む時は、冠詞が気になる。自分で納得がいかない時は、辞書でしらべて、なるほどと思う時もあれば、ますます分からなくなるときもある。西洋の言語が持つ冠詞、これは日本人にはなかなか理解できないものだ。

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