異文化の森へ

Tiger! Tiger! を読む

2014-09-07

Tiger! Tiger! (Alfred Bester, John Goodchild Publishers, 1984) をこの数日読んでいた。そして何とか今日読み上げた。世間の評判は高いのだが、自分にはあまり面白くなかった。実験小説なのか、前衛小説なのか、ストーリーがメチャクチャで流れについていくのが大変だった。文字も突然斜めに並べたりしている(下にその写真を貼る)。日本語への訳本があるが、こんな小説でも翻訳をする人はいるのだと感心してしまう。

Foyle という男の復讐物語で、ある部族のものとで刺青をほどこされ、それを除去しても、感情が高ぶると顔に虎の模様が出てしまう( Tiger-faced man )。そして、この時代は人々はワープできるのだが、それを Jaunte とこの小説内では呼ばれている。また、Lobotomy という言葉が所々でてくるが、この本が発売された1956年は lobotomy に対する否定的な評価はまだなくて、有益な手術であると信じられていた時代をうかがわせる。コメントはそんなところか。スケールの大きな宇宙小説とのことだが、自分にはとうてい分からない。実験小説として高く評価する人もいるようだが。

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