異文化の森へ

シューベルトの『冬の旅』

2015-05-16
日曜日にドライブをした。音楽を何か聴きたいとおもい、『冬の旅』のCDをプレイヤーに差し込む。歌手はディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウである。哀愁を帯びたメロディーと共に、淡々とした歌声が聞こえてくる。第一曲のGute Nacht から寂しさがこみ上げてくる。
久しぶりに聴く。10年以上も聴いていない。北陸に住んでいた頃、雪景色の中でこの曲を聴きながら、ドライブするととても雰囲気が出たものだった。自分の持っていた LPのジャケットは、たしか(不確かなのだが)、ブリューゲルの絵があったように記憶している。ネットで調べると「雪中の狩人」の絵のようだ。
たくさん持っていたLPはすべて実家に置いてある。これらを定年退職後は聴き直すのが楽しみの一つである。
しかし、夏の暑い日に、『冬の旅』を聴きながら京都の街をドライブするのも、かなり乙なものではないか。

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