異文化の森へ

grünen See

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相変わらず、Erich Kästner の Das fliegende Klassenzimmer を読んでいる。ようやく半分ぐらい読んだところだ。毎日読んではいるのだが、だいたい1日で1,2 ページぐらいのスピードだ。いつになったら、この本は終了するかわからない。

ある絵の様子が書いてある。その絵の中では、Man sah einen grünen See darauf und hohe schneebedeckte Berge. (p.87) という文がある。まず、See だが、男性名詞ならば、「湖」の意味だ。女性名詞ならば、「海」の意味だ。ここでは、男性名詞として使ってあるので、「湖」の意味である。

この grünen See だが、「緑の湖」である。グーグルで調べると、blauen See も頻繁に使われる。どれくらいの頻度で使われるか調べてみる。主格にして、ヒット数は以下の通りである。

grüner See 394,000 件数
blauer See  120,000 件数

ここから判断すると、湖は緑と形容していくほうがすっきりするようだ。それでは、海ならばどうなるか。

grüne See 
blaue See

以上の形でグーグル検索すると、上手くいかない。grüne See で検索しても、grüner See まで拾ってくるからだ。引用部”   ” で囲んでもダメだ。

一応、英語の場合の例を調べると、海はgreen, blue の両方ともそれぞれある。

green sea 54,900,000 件数、
blue sea 63,300,000 件数

自分の語感からでは、blue sea が圧倒的に多いかと思うと意外と green sea も使われている。これが、日本語で「緑の海」というと違和感があるようだ。英語やドイツ語ならば、別に構わない。こんなところにも、日英、日独比較文化ができるだろう。

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