異文化の森へ

Mary と Doris

2015-06-09

The Puppet Masters を読み続ける。Slan と話の流れが感じが似ているから、同じ作者だと思って確認したら、Slan はヴォークトの作品であった。この時代のSF小説は作者たちが互いに影響しあっていたので、どうしても似てしまうのであろう。

(no.1532) She had grown steadily whiter as I talked, until her face was almost green against her hair. という文がある。Mary の顔色が顔面蒼白となっていくのであるが、その描写の形容詞として white から green になっていく。つまり、程度の度合いは、white よりも green がより蒼白度が高いということのようだ。

主人公をめぐる二人の女性、Mary とDoris の両者の関係が上手く描けてない。何か作り物のようだ。このあたり、本格小説と比べると個々の人間の心理の動きの描写や構成力は詰めが甘いということになろう。なお、Doris は既婚者で双子の子供がいる。主人公はこのことを知って落胆している。

(no. 1556) She perched up on the bed; I struck cigarettes for both of us and stuck hers in her mouth. 病室でタバコを吸う。患者とナースが一緒に吸う。現代ではありえない話だが、その当時は、タバコの害もさほど知られておらず、許容範囲だったのだろう。

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