異文化の森へ

The Puppet Masters 読み始める

2015-06-05

Robert A. Heinlein のThe Puppet Masters (kindle version) を読み始める。このところ、ある仕事に取りかかっていて趣味の本をじっくりと読む時間が取れなかった。しかし、一段落したので、今後は趣味の本にも時間が割けそうである。そんなことで、古典的なSFである、Puppet Masters を読むのである。

William H. Patterson,Jr. という人が冒頭にIntroductionを書いている。それによると、当時のアメリカでは社会の中に異端分子(この当時は共産主義者)が入り込んでいて、アメリカ社会を転覆させようとする企てがあるのではという恐怖が広がっていた。ローゼンベルク夫妻が原子爆弾に関する情報をソビエトに渡したという罪で処刑されたのがその現象の1つだそうだ。現代では、イスラム教徒のテロリストがアメリカ社会に潜伏しているのではという恐怖と重なる。そのような社会社会背景のもとで、この小説は受け入れられたそうである。なるほど。

さて、読んでいくとこんな表現と出くわす。 and spit Russian like a cat – as well as Cantonese, Kurdish, and some other bad-tasting tongues. (p.101) とある。クルド語や広東語は低い評価を受けていたことが分かる。それから主人公が女性の同僚と出会う。Her face was handsome rather than beautiful; her teeth were sharp and clean. (no.121) と彼女を形容する。beautifulが女性を意識させるが、この場合は中性的な美しさを示すのか。それから、teeth が sharpという形容だが、どのような状態か?まさか、動物の牙のようにとんがっているというのはあるまいが。端正な歯をしているという程度か。

とにかく、面白そうな本であり、しばらくはこの本を読み続けて行けそうである。

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